結局行き着いたのはAuxerre (オーセール)でした。笑
Dijonからトネールまで約一時間、電車に揺られて、牧場や森を眺めてリラックス。
たどり着いたトネールは、言うと寂れた、小さな町でした。
ここまで来ると異臭と言うか人、動物の排泄物の臭いが半端ないですね。
きっとビジネス以外の日本人ってあんま来ないのかなぁと思いつつ。。(;_;)
ふらっと道を訪ねて入った建物で英語の堪能な女性がツーリストインフォまで案内してくれたのに加え、
地元のワイナリーも紹介してくれるとのこと。
幸先良い!!と思い、まずは宿探し。
が、小さな町なだけあってどこもドミトリー的なモノは無く、
訪ねるとこ割り引いても4000円はする(ToT)
もう一度、と思ってツーリストインフォで訪ねると、
じゃあ、ここじゃなくオーセールに行きなさいとのことで、
またまた移動。
結局、紹介してもらったワイナリーには行けず、夕方過ぎにオーセール到着。
なんとか宿泊できた宿は、住居なし労働者がほとんどで、
一泊約1700円。四人部屋にセネガル人のZAL(ザイ)と二人。
彼は36歳で、20年前くらいにフランスに来たとの事。
それからはずっとずっと、仕事。work,work と呟いてました。
「飯食うのも、何か買うにも、仕事して、お金稼いでそれで得られるでしょ?
ここ、フランスじゃ、出ていくお金を稼ぐだけでオレらみたいなのは必死なんだ!!」
うん、響きます。って言っても今の立場、説得力無いのですが。。
その日、僕は飯を食べるのを止めて、
水でザイと乾杯しつつ、reggae、ヒップホップ好きな彼と踊ったりしました。
彼に催促されて、みんなの前で普段あんまりしない即興のラップとかも日本語で披露したり。笑
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次の日、僕は朝からシャブリの村へ。トネールでは、バスが一日二本のみしかも予約制、
オーセールインフォでは電車あるよーって言うものだから、
僕は???って感じです。
結果、どちらからも一日二本のバスしか無く、
タクシーだと約四千円。
さすがに四千円は出せないし、バスも一本目は過ぎた。
そんなこんなで、見かねたタクシー運転手が、2000円ならどうだ?
って事で、即決して連れていってもらうことに。
約30分ほど、霧の濃い中を進み、
たどり着いたシャブリ村(^-^)/
どこもかしこもシャブリって出てます♪(当たり前。笑)
さっそく目の前にツーリストインフォが有り、情報収集。
やはりここも4000円以下の宿は無し。
小さい村だとどうしても数も限られて来るのですぐ分かる分、残念。
きっと宿代2000円以下の節約旅行者は少なく、
ここに来るのはワインラバーか、バイヤーくらいなんだと思います。
まずふらっと歩いていると「ウィリアムフェーブル」の看板が!!!
テンション上がり直行!!
割りと町中にあり、ツーリストインフォから歩いて五分かからないくらい。
見た目も綺麗で室内もさすが大手のドメーヌって感じ。
さっそく試飲させてもらおうと中に入り、グラスをもらう。
幸い、フランス訛りながら英語の堪能なムシューで、
最初のやりとりから、掴みはオッケー(^-^)v
日本から来ましたがすごく有名な生産者なので、感動してます。と、伝えると
はにかみながらそれは良かった、ようこそシャブリへ!
と日本語でようこそと迎えられました。
そして僕は、「1er Montmains(一級モンマン、畑の名前)が好きなんですが、ここのモンマンは飲んだことありません、試飲できますか?」と、恐れることなく訪ね、笑
「今日はグラン・クリュも試飲できるけど、モンマンは残念だけど。。」と。
スタートにネゴシアン物のプチシャブリ、ドメーヌ物のシャブリとどちらも2010年を飲み比べ。
ネゴシアンのウィリアムフェーブルは知らなく、勉強不足でした。
プチシャブリだけど、さすがにしっかりしていたと思います。
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そのあとは2009年の1erクラスを4種類、グラン・クリュを6種類。
ホテルに居た頃。メインダイニングのグランヴァンリスト(高いクラスのワインリスト)に
常に名前のあった「WILLIAM FEVRE LES CLOS」。
いつかレストランでオーダーしてみたい!!
と、思っていたらここで飲めました。感動。
これは他のグラン・クリュに比べても落ち着いた香りの印象ながら、
ハーブのような爽快なテイストで余韻も長く心地よかったです。
これで終わりと思いきや、
こそっと2008年のグラン・クリュ「Vaudesir(ボーデジール)」を持ってきてくれ、
2009年の後に飲むとこれは繊細さがストレートに感じるよ、
ってこそっと持ってきてくれました。
ドメーヌは違いますが、旅に出る前に親しい友人達と
レストランに僕が持ち込んで一緒に飲んだのもこのボーデジールの2009。
それに比べて厚みよりも繊細さが際立っていたような気がします。
ちなみに日本で買ったときは約半額のセールで約5000円、ここだと約4000円。
試飲中、いろいろとメモ書きしていたのが気に入られたのか、
なんと、これまた出さないはずのモンマン2010をグラスに注いでくれるじゃないですかd=(^o^)=b
すごく感激。今年の初ワインにシャブリのモンマンを飲んで感動して以来、
今年は何かあってもなくてもシャブリを開け続け、
モンマンだけでも2つのドメーヌ、四本くらい飲んでたので感激しないわけがありません。
今年入ってシャブリに目覚めてから、
なんとなくワインのテロワールや生産者による味わいの違いなどをうすうす実感しつつあって、
すごく勉強になる産地だと思っていたし、
経験の浅い僕の、個人的な好みもまた
白で一番好きな産地と言えます。
普通、試飲をする代わりに皆ワインを買っていきますが、
僕は長い旅の途中で節約もしなくちゃいけない、これから畑も見るつもりなので
ワインを買わない代わりに試飲代を払いたいと伝えました。
すごく失礼なことだと思います。
肥満australain
が、「いいよ、必要ない。その代わりウィリアムフェーブルと、シャブリを日本でたくさん紹介してくれ。」と
僕はそれは出来ない。せめていくらか払わせてくださいと、
「一番安い奴の料金分いただく」
それが7ユーロ。それに気持ちだけ、と心ばかりの15ユーロを渡して、そこを出ました。
試飲中は畑の地図を見せてもらいながら、
例えば、モンマンだけど、うちの区画はここで、
平坦な所と少し斜面にあって、それを50パーセントずつブレンドしてる。
とか、このニュアンスはここのなだらかな大地から来てる。と生産者ならではの話を聞けたり。
醸造所は見れなかったものの、畑の地図をもらい、向かうことに。
他のドメーヌも行きたかったのですが、
すでにみんな昼休み中。
まずはグラン・クリュへと、思い歩いていると、
バス停を発見。時間はギリギリ。
足早に向かい、ここでショートカット出来るだろうと牧場を突っ切って草むらへ。。。
サプライズばかりのフランス。
冬に川に飛び込むと思わないですよね(・・;)
下半身ずぶ濡れ、しかも結果的に違うとこに向かっていたって言う。。
ちゃんと地図通りに行くべきでした。泣
ひーぼー、kj、あの電話の後は結構な体験したんです(-_-)/~~~笑
結局見えていたグラン・クリュにはたどり着けず
服が濡れただけで、シャブリは終わってしまい、
しかもバスも逃して、そこから思いきって歩くことにしました。
シャブリからオーセールまで約25キロ程あるらしく、
約四時間、これまた濃い霧の中をひたすら歩きました。笑
なぜか、畑を見よう!!と気合い入れて行動すると霧が発生してるんですよね。
ボーヌロマネでも。泣
歩きながら途中、町並みや村名クラスのシャブリの畑を歩いたり、付いてる身を頂いたりして
それなりに楽しみながら歩きました。
シャブリの葡萄、シャルドネもやはり甘く、美味しい葡萄でした。
あのミネラル感はそれほど感じなかった気がしますが、過熟してるから?なんて考えつつ。
ゴールのオーセール目前、マップを見ている人が。
話をすると、
このフランス人は全ての大陸を渡り歩いて世界一周最後のルートでこれからパリまで行くと。
しかも今日だけで、40キロ以上もバックパックとテントを担いで歩いていて、
一日の予算はすべて含めて約1000円。
宿代節約するためにほとんどが野宿だそう。
寒いのは好きだから。って!!!
今日は一週間節約した分1500円くらいの宿を探しているとのことで、
僕の宿が恐らく最安だからと、紹介。
落ち着いて食堂でパンをかじりながら世界中のいろんな話を聞きました。
沖縄来たら?って言うと、日本は行きたいけど高いし、
それに暑いとこは行きたくない!真冬の北海道なら考える!
と、言う始末。凍死しないのが不思議です。笑
その後、軽い頭痛がひどくなってきて、風邪かも。。
と、思ったのでレッドブルと、
またまた東京で小林さんからもらった漢方を飲んで八時過ぎに就寝。
朝五時に目が覚めると
セネガルのザイは次の現場に移動する為にもう発つとのこと。
大分休んだおかげでかなり調子も良く、
心地好い筋肉痛をほぐしながら二時間ほど散歩。
当初の予定ではこの後シャンパーニュ地方へ行くつもりでしたが、
予算はギリギリなので、どうしようか検討中。
アルザス、ドイツは恐らく行けないと思います。
今後はフランスを抜けて今月中にはベルギー、オランダのアムステルダムへ行き、
そこからシュンゲン協定と節約の為、
飛行機で一旦バンコクへ脱出する予定です。
そんな感じで安宿とヨーロッパの格安航空会社を検索してたら
長い文章になりました。
毎日ネタの尽きない旅で、まだまだホームシックになりそうにありません。笑
だけど、会いたいなーとか、元気かなー大丈夫かなーなんて想う
人はいます。
そんな事思いながら進んでいくと一緒に共有したい風景や経験ばかり。
いつかそんな人達と同じ時間を共にして旅路を行きたいなぁなんて♪
ちょっと詩的な締め括りでした(^^)d
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